気分だけで判断できない

女性

原因不明のときは要注意

なんらかのきっかけで気分が落ち込むのは、別に珍しいことではありません。しかし意欲がわかず、趣味などにも関心を持つことができない状態が2週間以上継続する場合は、うつ病の可能性がでてきます。うつ病の主な症状は従来は楽しかったことが楽しめなくなる、抑うつ症状を訴えるというものです。抑うつ症状といった精神的な症状が典型的ですが、これらとは別のルートで兆候が出る場合もあり、診断が遅れてしまう場合もあるのです。例えば睡眠障害をともなったり、時には頑固な風邪症状が続いたり、肩こりや食欲不振に下痢などの消化管の異常が継続することが主な場合もあります。このタイプを「仮面デプレッション」(仮面うつ病)と言います。慢性的に頭痛やだるさなどを訴えており、各種の画像検査や脳波検査などを受けても異常が発見されず、神経難病などの可能性も否定される場合は、仮面デプレッションを疑う必要がでてきます。精神症状がメインでなく、異所性の身体症状が主なために確定診断を受けるまで長期間経過することも珍しくないのです。仮面デプレッション(仮面うつ病)は精神症状に乏しく、頭痛や肩こりなどの慢性的不定愁訴や、胃腸症状や睡眠障害などの自律神経失調症に類似した症状が継続するため、別の診断名で治療を受けている場合もあります。うつ病の発症原因は、脳内神経伝達物質のセロトニンの分泌量の減少や作用が低下するなどのとされていますが、まだ完全に解明が済んだわけではありません。そのため仮面デプレッションのように、精神症状以外が乏しい場合はなおさら診断が難しくなります。そこで慢性的に頭痛や睡眠障害などがあり、特異的に原因が特定されず各種の投薬治療を受けても改善を見ない場合は、積極的に仮面デプレッションの可能性を疑って精神科などの適切な診療科目の病院やクリニックを受診する必要があるといえます。うつ病には慢性的なストレスに長期間さらされている、几帳面でまじめな性格の人に多く発症することは知られています。これら一連の症状とまじめで責任感が強いなどの器質に心当たりのある人は、仮面デプレッションのリスクが高いことは肝に銘じておくべきです。

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